QA ZERO 開発者ガイド
AI で仕事の形は変わる。だからこそ、人がもっと面白いことに時間を使える土台を作りたい。
これは QA ZERO の開発者ガイドです。QA ZERO は、AI時代の利用を前提に設計された、小さく自己完結型の分析プラットフォームです。人間も AI アシスタントも、クラウドデータウェアハウスを借りることなく、また LLM に生のスキーマを渡すこともなく、ウェブサイトの行動データに誠実かつ高精度にアクセスできるようにするために存在します。
このマニュアルについて
多くの分析 API は、SQL を読める人間がクラウドウェアハウスを契約している前提で書かれています。QA ZERO はその両方の前提を外しています。
- 安価なレンタルサーバー上で動きます。 BigQuery も Redshift も必要ありません。契約しているホスティングプランが、そのまま計算リソースの予算になります。
- クエリ層
QALは意図的に小さい宣言型言語です。 SQL ではありません。AI アシスタントが一発で正しいクエリを書けて、かつ、壊れたクエリでも裏のデータストアを傷つけられないように設計されています。 - 機械可読な仕様が人間向けドキュメントと同等に扱われます。 LLM、MCP サーバー、独自エージェントは仕様を直接消費でき、API の進化に追随したままでいられます。
一文でまとめると:
これは、どんなサーバーでも、ウェブサイトを持つすべての人に向けて、AI が責任をもって操作できる観測基盤です。
対象読者
このマニュアルは、QA ZERO の上に何かを作る人 — 直接あるいは AI アシスタントを介して — に向けて書かれています。
- QA ZERO をダッシュボード、ボット、エージェント、MCP サーバーに組み込む開発者
- AI 駆動の分析ワークフローにおいて、QAL が SQL より適しているかを評価するエンジニア
- なぜこの API がこの形をしているのかを理解したい研究者・運用者
QA ZERO をエンドユーザーとして設定する(プラグインをインストールする、トラッキングを設定する、レポートを読む)場合は、このマニュアルではなく ユーザーマニュアル を参照してください。
変化と代替について
AI によって、今ある仕事の多くは形を変えると思う。なくなる役割もあるだろう。 それでも人間は、効率だけでは測れない営みの中で、新しい意味や価値を作り続ける存在だ。 だから私は、作業のために時間を溶かすのではなく、人がもっと考えたり、試したり、遊んだりできる側へ時間を戻したい。
QA ZERO は、AI に対して中立ではありません。分析という仕事の形がこれから大きく変わるという前提、そして人が退屈な部分を AI に渡しながら、判断・好奇心・センスは人間の側に残したい、という前提の上に作られています。
このマニュアルの以降の設計選択 — 最小限のクエリ言語、ファーストクラスの機械可読仕様、予測可能な実行コスト、クラウドウェアハウス非依存 — は、すべて同じ方向を指しています。
データは人を縛るためではなく、人の時間と創造性を支えるために使いたい。
次に読むページ
- AI と使いはじめる — 最初のクエリを組み立てるための入口。
- Concepts — QAL とは何か、なぜ存在するのか、各部品がどう組み合わさるのか。
- Version 2025-10-20 — 現行 API バージョン。Materials, Reference, AI 仕様書はここにあります。
- AI Instructions — AI / MCP クライアントに配信される最小ルール集。
作業のための分析から、創造のための観測基盤へ。